「このアプリの大きな特徴は、ユーザーが接続しているアクセスポイントを認識し、エリアに応じた情報を配信する機能を備えていること。アプリをダウンロードし、プロフィールを登録した訪日ゲストは、ID・パスワード不要で無料Wi-Fiにアクセスできるうえ、5ヶ国語対応のアプリを通じてショッピングに役立つ情報やクーポン特典を入手したり、プレゼントキャンペーンに応募することができます。」「約1年で4万件のダウンロード」(Rely ホームページより)
IR資料によれば、取得価格は3,699万円とのこと。リライ社の貸借対照表が開示されていないため、No.1社にとってこのM&Aがリーズナブルなのか否か不明だが、このコロナの影響も今回の価格に大きく影響したはず。
訪日外国人向けのO2Oアプリでは、中国企業発のものが登録者数は多いが、国内ではNTTドコモの「WOW!JAPAN」やIMJの「wanokoto Store Visit」などがある。
No.1は法人向けソフトの販売会社としてスタートした会社だが、インターネット関連の保守メンテナンスサービスやWEBサイト制作などでも実績を重ねて、順調に事業を拡大してきた。2019年にWEBマーケティングに力を入れるべく株式会社No.1パートナーを設立するなど中小企業を顧客としてサポートしてきた。今回のリライをM&Aで取得することで、中小企業の売上拡大だけでなく訪日外国人をターゲットとした新しい商圏の獲得、事業展開が期待できる。
コロナの収束を見据えて先手を打ったNo.1社の今後の展開に注目したい。
- 2020年6月22日